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大王製紙前会長、実刑確定へ＝巨額借り入れ、上告棄却―最高裁
時事通信 6月27日(木)18時29分配信
カジノで抱えた負債の返済などのため約55億円を子会社から借り入★れ、損害を与えたとして、会社法違反（特別背任）罪に問われた大王製紙前会長井川意高被告（48）について、最高裁第3小法廷（木内道祥裁判長）は26日付で上告を棄却する決定をした。
懲役4年の実刑とした一、二審判決が確定する。
一、二審判決は、井川被告がバカラ賭博で大勝ちすれば借金を返済できるとの考えを捨てられずに犯行に及んだと指摘。グループ会社での支配的な地位を乱用したと批判した。
大王製紙前会長、実刑確定へ 最高裁が上告棄却 2013.6.28 00:34
カジノの負債返済などに充てるため、子会社から計５５億３千万円を借り入れ、損害を与えたとして、会社法違反（特別背任）罪に問われた大王製紙前会長、井川意高被告（４８）について、
最高裁第３小法廷（木内道祥裁判長）は、被告側の上告を棄却する決定をした。決定は２６日付。井川被告を懲役４年とした１、２審判決が確定する。
平成２４年１０月の１審東京地裁判決は「支配的な地位や権限を乱用した犯行で、悪質」と指摘。海外でのバカラ賭博で負けが続き、借り入れを始めた経緯について「いずれ返済すればいいとの考えは安易で、公私の別をわきまえていない」とし、利息を含めて完済したことなどを考慮しても「実刑が相当」として懲役４年を言い渡した。
また、今年２月の２審東京高裁判決も「大王製紙が★上場廃止になるかもしれないという危機に陥るなど、犯行の影響は広汎に及んでおり、刑事責任は重い」として、１審を支持。被告側が上告していた。
１、２審判決によると、井川被告は２３年３〜９月、大王製紙の子会社７社から計５５億３千万円を本人名義などの銀行口座に★入金させ、損害を与えた。
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