罰金領海内操業４００万円ＥＥＺ内無許可操業１千万円規定⇒上限３千万円増額する方針：金銭罰⇒差押困難！

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和歌山県内でも宝石サンゴ漁　需要高まり受け、漁船50隻限定 紀伊民報 11月10日(月)17時1分配信


　中国の密漁船が小笠原諸島などに出没して問題になっている宝石サンゴの漁が、10月下旬から和歌山県内の海域でも解禁されている。県によると、昨年度までは県内で宝石サンゴ漁の規制はなかったが、需要の高まりを受け、本年度は県内の漁船50隻に限定して採捕を認めることにした。新規の漁業開拓、資源保護の目的もあるという。漁期は来年1月末まで。

　装飾品の材料になるアカサンゴなどの宝石サンゴは日本が主産地で、国内で最も漁が盛んな高知県では採取量が制限されている。串本町沿岸など紀南の浅海で見られる造礁サンゴとは全く異なり、沖合の深い場所に生息する。

　県資源管理課によると、これまで県内では採捕や流通量が少なかったが、中国を中心に人気が高まり、高値で取引されていることから、県内の漁師たちから「漁をやってみたい」という声が上がっていた。高知県の漁師からも「和歌山県でも宝石サンゴを採りたい」との声があったという。

　これを受け、和歌山海区漁業調整委員会は、3月に県内の海域での宝石サンゴ漁をいったん禁止した。その後、県内の漁船50隻に限定して採捕を認めることになり、10月20日に47隻を1グループとして承認した。残り3隻も別グループとして近く承認する。

　宝石サンゴ漁は、水深100～200メートルの沖合で漁船から「サンゴ網」を沈める漁法が主になる。同課は「まずは県内での宝石サンゴの資源量を見極める必要がある」と話している。

　委員会の承認を受けて漁を始めた西牟婁郡内の70代の男性漁師は「何回か漁に出たが宝石サンゴはなく、網を海に落としてしまった。近年は漁獲量が少なく、新たな収入になればと思っているが採るのは難しい」と話す。別の40代の男性漁師は「道具に50万円ほど投資したが、漁場を探すのが難しく、まだ採っていない。投資に見合うだけの収入はないかもしれない」と話している。

　◆宝石サンゴ　熱帯や亜熱帯の浅海に分布する造礁サンゴと違い、太陽光が届かない深い海に生息する。骨格の密度が濃く色鮮やかで、アカサンゴ、モモイロサンゴ、シロサンゴなどがある。中国ではアカサンゴを加工した装飾品の人気が高まり、高値で取引されている。
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外国人密漁、罰金３千万に大幅増…政府方針 読売新聞 11月11日(火)9時58分配信


罰金の上限は領海内での操業が４００万円、ＥＥＺ内での無許可操業が１０００万円と規定されているが、政府・自民党はいずれも上限を３０００万円に増額する方針。



　小笠原諸島周辺の海域などで中国漁船とみられる船が希少な「宝石サンゴ」を密漁している問題を受け、政府・自民党は、外国人が領海内で漁業をしたり、排他的経済水域（ＥＥＺ）で無許可で操業したりした場合の罰金を大幅に引き上げ、最高３０００万円とする方針を固めた。

　議員立法による関連法の改正を目指す。逮捕された船長らが釈放の条件として支払う「担保金」も大幅に増額する。

　政府はこれまで再三、中国側に再発防止を申し入れてきたが、その後も領海内への漁船の侵入が相次いでいることから、罰金の大幅引き上げで抑止力を高める必要があると判断した。

　関係者によると、改正するのは、外国人漁業規制法と漁業主権法の２法。最終更新:11月11日(火)9時58分