:父母曰イワ・く⇒「“軍人が偉エラ・そうでしゃ〜無かった⇒負けて良かった”」
:「“負けて無かったら⇒今頃どう成ってたか・・・恐ろしい”」
ぜんたい‐しゅぎ【全体主義】
1 個に対して全体を優先させる主義。
2 個人の権利や利益、社会集団の自律性や自由な活動を認めず、
★すべてのものを国家の統制下に置こうとする主義。
独裁や★専制政治などと同義に用いられる。→個人主義 →自由主義
「マガジン9」トップページへ|森永卓郎の戦争と平和講座:バックナンバーへ|
2012-05-23up
森永卓郎の戦争と平和講座第53回
自民党憲法改正案の本質自民党の憲法改正草案が発表された。日の丸を国旗、君が代を国歌と定め、自衛隊を国防軍と位置づけるなど、従来からの主張を鮮明に打ち出している。それはそれで大きな問題なのだが、私が一番気になったのは、★基本的人権を守ろうとする姿勢が大きく後退していることだ。
例えば第21条は、「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する」との現行規定に
「前項の規定に★かかわらず、★公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社をすることは、認められ★ない」という条文を追加したのだ。
これだと権力者が「公益及び公の秩序を害する」と★判断したら、表現の自由が許されなくなってしまうことになる。ファシズムもはなはだしいのだ。
第12条にも「自由及び権利には★責任及び義務が伴うことを自覚し、常に公益及び公の秩序に反してはならない」と書かれている。
結局、秩序優先、公益優先で、★権力者の意向次第で、国民の基本的人権は制約されるというファシズム、極右の世界観が、この憲法草案の基本理念なのだ。
いま欧州では中道右派政権が行ってきた財政引き締め、新自由主義路線への批判が大きく高まっている。2000年頃に欧州では中道左派政権が崩壊し、中道右派政権が次々に誕生した。しかし、10年間に及ぶ新自由主義が創り出した弱肉強食社会では、経済が上手く回らないということを欧州の人たちは学習したのだ。