:ネダ・根太たった一本残った冤罪貶め逆転証拠!一審で検察控訴断念!
ねだ【根太】床板(ゆかいた)を支えるため、床の下に渡す横木。 「―板」(床板)
◆有罪率99.9%に挑む “えん罪弁護士”
ブレイブ 勇敢なる者・アンコール「えん罪弁護士」
2016年11月28日(月) 午後10時25分(50分)
2016年12月20日(火) 午後10時25分(49分)
twitterfacebookgoogle
再放送でまたみたい。
番組スタッフから
「有罪率99.9%」と言われる日本の刑事裁判。「無罪」判決は、千件に一件、あるかどうか。その中で、「14件」もの無罪判決を勝ち取った異色の凄腕弁護士がいる――。
そんな話を耳にし、約一年前に初めて“えん罪弁護士”今村核さんに会いました。TVドラマなどで見る敏腕弁護士と言えば、「パリッとしたスーツを身に纏い弁舌あざやかに語る人」というイメージです。あるいは、「正義のために闘う人権派弁護士なら、自身の主張を堂々と、朗々と語るような人物だろうか」、そんな想像を巡らしながら会いに行きました。
しかし、実際にお会いした今村先生は、そうした弁護士像とはかけ離れた人でした。まず、初対面の私に対し、あまり目を合わせてくれない……。ボソボソと小さな声で訥々と語る。口数は少なく、性格はとってもシャイ。「無罪14件」という驚異的な実績とギャップのある今村先生の人柄に、しばし戸惑いました。しかし、程なくして私は強い興味を抱いていました。
「……今村核とは一体、何者なのか?」
浮き世離れした雰囲気を漂わせ、心の奥底に何かを抱えているような佇まいに不思議と惹かれていました。そして、『ブレイブ 勇敢なる者』の第二弾として弁護士・今村核の歩みと彼の内面に迫る企画を考え、取材を了承していただきました。その後、複数の関係者から「よく彼がこういう番組に出ることを承知したねぇ」と声をかけられました。撮影終盤になって、今村先生は「番組を見てくれることで20万人でも、30万人でも、えん罪事件に関心を持つ人が増えるなら、大きな変化なので…」と静かに語っていました。
刑事裁判の原則は、「疑わしきは罰せず」です。しかし、現実は甘くないと今村先生は言います。
「本来、被告人に立証責任は無い。でも、弁護側が“無実の立証”までしないと日本の刑事裁判では、まず勝てない。客観的、且つ科学的な視点で『これでもか、これでもか』と最大限立証して、『これなら文句は言えないだろう』というところまで持って行くのが私の理想です」
そう語った後、溜め息をつきながら、本音も…。
「でも、本当は被告人や弁護人にそこまでやる義務なんて無いんですよ。それは、過重な負担なんです。でも、それが(日本の刑事裁判の)現実ですから。仕方なくやっているんです」
全身全霊をかけて取り組まなければ、無罪はとれない。しかし、勝てる見込みは限りなく低く、弁護報酬もごく僅か…。取材を進めるうち、「有罪率99.9%」に挑む今村核という弁護士が、どれほど特異な存在であるかが身に染みてわかりました。
刑事弁護に身を捧げるその姿を見ていて、ふとこんな言葉が頭に浮かびました。
「行くも地獄。去るも地獄」
経済的には成り立たない「えん罪弁護」の世界。一方で、その道に足を踏み入れた者として、現実に目を背け、そこから逃げることは、司法に対して諦めることになってしまう……。
今回の取材中、何度となく同じ質問を今村先生に投げかけました。
「それでも、なぜ、えん罪弁護を続けるのですか?」
番組で語られる今村先生の言葉に、一人でも多くの方が耳を傾けてくださることを願っています。
(番組ディレクター:佐々木 健一(NHKエデュケーショナル))
番組内容
ブレイブ 勇敢なる者・アンコール「えん罪弁護士」
「無罪」獲得「14件」。その実績に他の弁護士は「異常な数字」「ありえない」と舌を巻く。“えん罪弁護士”の異名を持つ今村核(いまむら・かく)は、有罪率99.9%と言われる日本の刑事裁判で20年以上も闘ってきた。過去に取り組んだ放火事件や痴漢事件では、通常裁判の何倍もの労力をかけて科学的事実を立証し、矛盾や盲点、新事実の発見からえん罪被害者を救った。自身の苦悩を乗り越え、苦難の道を歩み続ける男に迫る。
出演者ほか
【出演】弁護士…今村核,【語り】本田貴子,【声】相沢まさき,若林正,桐井大介,中野慎太郎,中尾衣里,下山吉光
ねだ【根太】床板(ゆかいた)を支えるため、床の下に渡す横木。 「―板」(床板)
◆有罪率99.9%に挑む “えん罪弁護士”
ブレイブ 勇敢なる者・アンコール「えん罪弁護士」
2016年11月28日(月) 午後10時25分(50分)
2016年12月20日(火) 午後10時25分(49分)
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再放送でまたみたい。
番組スタッフから
「有罪率99.9%」と言われる日本の刑事裁判。「無罪」判決は、千件に一件、あるかどうか。その中で、「14件」もの無罪判決を勝ち取った異色の凄腕弁護士がいる――。
そんな話を耳にし、約一年前に初めて“えん罪弁護士”今村核さんに会いました。TVドラマなどで見る敏腕弁護士と言えば、「パリッとしたスーツを身に纏い弁舌あざやかに語る人」というイメージです。あるいは、「正義のために闘う人権派弁護士なら、自身の主張を堂々と、朗々と語るような人物だろうか」、そんな想像を巡らしながら会いに行きました。
しかし、実際にお会いした今村先生は、そうした弁護士像とはかけ離れた人でした。まず、初対面の私に対し、あまり目を合わせてくれない……。ボソボソと小さな声で訥々と語る。口数は少なく、性格はとってもシャイ。「無罪14件」という驚異的な実績とギャップのある今村先生の人柄に、しばし戸惑いました。しかし、程なくして私は強い興味を抱いていました。
「……今村核とは一体、何者なのか?」
浮き世離れした雰囲気を漂わせ、心の奥底に何かを抱えているような佇まいに不思議と惹かれていました。そして、『ブレイブ 勇敢なる者』の第二弾として弁護士・今村核の歩みと彼の内面に迫る企画を考え、取材を了承していただきました。その後、複数の関係者から「よく彼がこういう番組に出ることを承知したねぇ」と声をかけられました。撮影終盤になって、今村先生は「番組を見てくれることで20万人でも、30万人でも、えん罪事件に関心を持つ人が増えるなら、大きな変化なので…」と静かに語っていました。
刑事裁判の原則は、「疑わしきは罰せず」です。しかし、現実は甘くないと今村先生は言います。
「本来、被告人に立証責任は無い。でも、弁護側が“無実の立証”までしないと日本の刑事裁判では、まず勝てない。客観的、且つ科学的な視点で『これでもか、これでもか』と最大限立証して、『これなら文句は言えないだろう』というところまで持って行くのが私の理想です」
そう語った後、溜め息をつきながら、本音も…。
「でも、本当は被告人や弁護人にそこまでやる義務なんて無いんですよ。それは、過重な負担なんです。でも、それが(日本の刑事裁判の)現実ですから。仕方なくやっているんです」
全身全霊をかけて取り組まなければ、無罪はとれない。しかし、勝てる見込みは限りなく低く、弁護報酬もごく僅か…。取材を進めるうち、「有罪率99.9%」に挑む今村核という弁護士が、どれほど特異な存在であるかが身に染みてわかりました。
刑事弁護に身を捧げるその姿を見ていて、ふとこんな言葉が頭に浮かびました。
「行くも地獄。去るも地獄」
経済的には成り立たない「えん罪弁護」の世界。一方で、その道に足を踏み入れた者として、現実に目を背け、そこから逃げることは、司法に対して諦めることになってしまう……。
今回の取材中、何度となく同じ質問を今村先生に投げかけました。
「それでも、なぜ、えん罪弁護を続けるのですか?」
番組で語られる今村先生の言葉に、一人でも多くの方が耳を傾けてくださることを願っています。
(番組ディレクター:佐々木 健一(NHKエデュケーショナル))
番組内容
ブレイブ 勇敢なる者・アンコール「えん罪弁護士」
「無罪」獲得「14件」。その実績に他の弁護士は「異常な数字」「ありえない」と舌を巻く。“えん罪弁護士”の異名を持つ今村核(いまむら・かく)は、有罪率99.9%と言われる日本の刑事裁判で20年以上も闘ってきた。過去に取り組んだ放火事件や痴漢事件では、通常裁判の何倍もの労力をかけて科学的事実を立証し、矛盾や盲点、新事実の発見からえん罪被害者を救った。自身の苦悩を乗り越え、苦難の道を歩み続ける男に迫る。
出演者ほか
【出演】弁護士…今村核,【語り】本田貴子,【声】相沢まさき,若林正,桐井大介,中野慎太郎,中尾衣里,下山吉光