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故ケネディ元米大統領の長女キャロラインケネディ氏
岸田文雄外相は２０日の記者会見で、米国の次期駐日大使に内定しているキャロライン・ケネディ氏について
「（着任後）★広島と長崎を訪問してもらい、被爆の実態に触れてもらう機会があれば非常に意義あることだ」と語り、期待感を示した。
岸田氏は広島広島出身で、ケネディ氏は米上院の公聴会で１９７８年に広島を訪問した際、「心を大きく揺さぶられた」と述べていた。
また菅義偉官房長官は２０日の記者会見で、ケネディ氏が沖縄県・尖閣諸島に日米安全保障条約第５条が適用されるという認識を示したことに関し「日本に対する思いを素直に語っていただいた」と歓迎する意向を示した。【影山哲也】
ケネディ次期駐日大使公聴会 「日本以外に赴任したいと思わない」
アメリカの次期駐日大使に指名されたキャロライン・ケネディ氏の承認のための公聴会が19日、上院の外交委員会で開かれた。ケネディ氏は、1978年に広島を訪れたエピソードを披露し、「日本以外の国に赴任したいとは思わない」と、強く意気込みを語った。
ケネディ氏の大使就任のための公聴会には、多くのマスコミが詰めかけ、注目度の高さがうかがえた。
ケネディ氏は「日本以外の国に赴任したいとは思わない。1978年には、叔父のケネディ上院議員とともに日本を初めて訪れ、広島に行き、深い影響を受けました」と語った。
ケネディ氏は、父親のケネディ大統領が、現職の大統領として初の訪日を希望していたことを明らかにし、「父の遺志を継ぎ、日米を結ぶ、力強い絆を象徴する役割を果たしたい」と意欲を見せた。
尖閣諸島については、「日本の施政権下にあり、日米安全保障条約第5条の適用対象」とのアメリカ政府の立場を繰り返したが、ほとんどメモを見ることもなく、勉強の成果を披露した。
印象的だったのは、ベテラン議員らの歓迎ぶりだった。
野党共和党の議員ですら、「まだ準備中だろうから、政策の深い話は質問しないよ」と声をかけたり、ケネディ氏が答えに窮し、「その点はもっと勉強したい」と返答した際には、「その姿勢は素晴らしい外交官になる兆しですよ」と逆にほめて持ち上げるなど、ケネディ家の存在感が浮き立つ形ともなった。
ケネディ氏は「公聴会で多くのことを学んだわ。承認手続きが進むのが楽しみ」と語った。
ホワイトハウスとのホットラインが期待されるケネディ氏は、早ければ10月にも赴任する見通し。