遺族、被害者参加へ 東名あおり運転死亡事故 3日に初公判
12/1(土) 18:52配信 産経新聞
神奈川県大井町の東名高速道路で昨年6月、あおり運転を受けて停車させられた夫婦が死亡した事故で、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)罪などに問われた建設作業員、石橋和歩(かずほ)被告(26)の裁判員裁判が3日、横浜地裁(深沢茂之裁判長)で始まる。悪質な運転が社会問題化する中、死亡した萩山(はぎやま)嘉久(よしひさ)さん=当時(45)=の母、文子さん(78)は被害者として裁判に参加する予定だ。「あおり運転は許されないということを伝えたい」と初公判を待つ。
■衣服を今も保管
事故は昨年6月5日に発生した。起訴状によると、パーキングエリアで萩山さんから駐車位置を注意された被告が激高。約1・4キロにわたり萩山さんと妻の友香さん=同(39)=らが乗る車の進路をふさぐなどの危険なあおり運転を繰り返した末、高速の追い越し車線上で、後続の夫婦の車を停車させた。
被告は萩山さんを車内から引きずり出し、夫婦と口論に。その後、後ろから大型トラックが夫婦の車に突っ込み、2人が死亡した。
:(一部割愛≒削除)
■危険運転致死罪の適用が争点
石橋被告の裁判員裁判では、「運転行為」を前提とした危険運転致死傷罪が、★停車後の事故に適用されるかどうかが★最大の争点となる。
神奈川県警は昨年10月、自動車運転処罰法違反の過失致死傷容疑で石橋被告を逮捕した。法定刑の上限は懲役7年。これに対し横浜地検は、法定刑の上限が懲役20年の危険運転致死傷罪で起訴した。
危険運転致死傷罪が成立するかをめぐり検察、弁護側の主張は対立している。
検察側は、被告が夫婦の車を妨害する意図で数キロにわたって行った一連の危険運転と、停車後の追突事故に因果関係があり、同罪が成立するとの立場だ。また、追い越し車線上で停車させた状況が監禁に当たるとし、法定刑の上限が懲役20年の監禁致死傷罪も予備的訴因として追加している。
一方の弁護側は、危険運転の罪は運転中の行為に対する処罰を前提としており、停車後の事故には適用できないと主張。監禁致死傷罪も含めて無罪を主張する。
【関連記事】
事故直後に「はい、終わり」…あおり運転、詳細ドライブレコーダーで殺意立証
“走る凶器”はねられた女子高生即死 ドラレコ映像に度重なる赤信号通過も判決は……
12/1(土) 18:52配信 産経新聞
神奈川県大井町の東名高速道路で昨年6月、あおり運転を受けて停車させられた夫婦が死亡した事故で、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)罪などに問われた建設作業員、石橋和歩(かずほ)被告(26)の裁判員裁判が3日、横浜地裁(深沢茂之裁判長)で始まる。悪質な運転が社会問題化する中、死亡した萩山(はぎやま)嘉久(よしひさ)さん=当時(45)=の母、文子さん(78)は被害者として裁判に参加する予定だ。「あおり運転は許されないということを伝えたい」と初公判を待つ。
■衣服を今も保管
事故は昨年6月5日に発生した。起訴状によると、パーキングエリアで萩山さんから駐車位置を注意された被告が激高。約1・4キロにわたり萩山さんと妻の友香さん=同(39)=らが乗る車の進路をふさぐなどの危険なあおり運転を繰り返した末、高速の追い越し車線上で、後続の夫婦の車を停車させた。
被告は萩山さんを車内から引きずり出し、夫婦と口論に。その後、後ろから大型トラックが夫婦の車に突っ込み、2人が死亡した。
:(一部割愛≒削除)
■危険運転致死罪の適用が争点
石橋被告の裁判員裁判では、「運転行為」を前提とした危険運転致死傷罪が、★停車後の事故に適用されるかどうかが★最大の争点となる。
神奈川県警は昨年10月、自動車運転処罰法違反の過失致死傷容疑で石橋被告を逮捕した。法定刑の上限は懲役7年。これに対し横浜地検は、法定刑の上限が懲役20年の危険運転致死傷罪で起訴した。
危険運転致死傷罪が成立するかをめぐり検察、弁護側の主張は対立している。
検察側は、被告が夫婦の車を妨害する意図で数キロにわたって行った一連の危険運転と、停車後の追突事故に因果関係があり、同罪が成立するとの立場だ。また、追い越し車線上で停車させた状況が監禁に当たるとし、法定刑の上限が懲役20年の監禁致死傷罪も予備的訴因として追加している。
一方の弁護側は、危険運転の罪は運転中の行為に対する処罰を前提としており、停車後の事故には適用できないと主張。監禁致死傷罪も含めて無罪を主張する。
【関連記事】
事故直後に「はい、終わり」…あおり運転、詳細ドライブレコーダーで殺意立証
“走る凶器”はねられた女子高生即死 ドラレコ映像に度重なる赤信号通過も判決は……