[香港 17日 ロイター] - 国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは16日の声明で、香港の民主派団体「民間人権陣線」のジミー・シャム代表が同日襲撃されて負傷した事件について、香港当局に早急な捜査を要求した。
同氏への襲撃は6月中旬に抗議活動が激しくなってから2度目。警察の16日の発表によると、九竜半島の旺角地区で、顔を覆った黒服の5人の男がハンマーとナイフで襲撃した。香港政府報道官によると、同氏の容態は安定している。
アムネスティの東アジア責任者ジョシュア・ローゼンツワイグ氏は「当局はこの恐ろしい攻撃をただちに捜査し、活動家への攻撃は深刻な結果をもたらすとの明確なメッセージを送らなければならない」と指摘。十分な捜査が行わなければ、こうした攻撃は当局に容認されるとの恐ろしい合図になるとも述べた。
◆香港で民主派団体の代表襲撃 20日にも大規模デモ計画https://www.sankei.com/world/news/191017/wor1910170027-n1.html
2019.10.17 18:00国際中国・台湾 香港デモ Twitter反応Facebook<button id="fontsize" class="fontsize" type="button">文字サイズ</button><button class="print" type="button" data-print-url="https://www.sankei.com/world/amp/191017/wor1910170027-a.html" data-print-imgindex="0">印刷</button> 16日夜、香港の繁華街で何者かに襲撃され、負傷した民主派団体の岑子傑(しん・しけつ)代表(AP)その他の写真を見る(1/3枚)【香港=森浩】香港・九龍半島の繁華街、旺角(モンコック)で16日夜、抗議デモを主催する民主派団体「民間人権陣線(民陣)」の岑子傑(しん・しけつ)代表が何者かに襲撃されて頭部を負傷した。岑氏は今年8月にも襲撃を受けていた。
地元メディアによると、病院に搬送されたが意識はあり、容体は安定しているという。ハンマーを持った4~5人の集団に襲われたといい、民陣は「政治的テロ」と非難している。
民陣は6月以降、100万人規模のデモを主催しており、20日にも大規模なデモを計画している。岑氏は11月24日に実施される香港区議会(地方議会)選挙に出馬を予定している。
一方、香港の立法会(議会)は17日も開かれ、林鄭月娥(りんてい・げつが)行政長官の施政方針に対する質疑が行われたが、民主派議員の抗議のため一時休会となるなど、前日に続き混乱した。