NHK、外来語がわからないとの理由で提訴される
言語と思考は非常に関係の深いものです。言葉がなければ難しいことを考える事もできません。人間が無言で考える場合でも何らかの言語を使って考えています。メリーランド大学の哲学教授のピーター・カラザーズ氏は言語学、神経科学、心理学の知識を動員して2002年に「言語の認知機能」の論文を発表しています。
英語で話す場合も考えるのは★【思考言語】
内語とは音声を伴わない自分自身のための★内言語(inner speech)であり、主として思考の道具としての機能を果たします。
★外言語(oral speech)とは他人に向って用いられる音声言語であり、主として伝達の道具としての機能を果たします。英語通訳が日本語に訳す場合でも最初から整然とした日本語でなく、内語で理解しています。英語を聞いた場合でも内語で理解できていれば、いちいち日本語にする必要はありません。
NHK、外来語がわからないとの理由で提訴される
The Huffington Post | 投稿日: 2013年06月26日 08時02分 JST | 更新: 2013年06月26日 11時20分 JST
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「リスク」「ケア」「トラブル」「コンシェルジュ」など、テレビ番組で理解できない外来語が多く使用されていることで精神的苦痛を負ったとして、岐阜県の男性がNHKに対し141万円の慰謝料を求める訴えを名古屋地裁に起こした。
訴えを起こしたのは、岐阜県可児市在住で、「日本語を大切にする会」世話人の高橋鵬二さん(71)。訴状などによると、高橋さんはNHKと受信契約を結び、番組を見ているが、必要がない場合でも外来語が乱用されていると主張。「不必要な精神的苦痛を与える」として、民法709条の不法行為に当たるとしている。中日新聞は次のように伝えている。
高橋さんは「若い世代は分かるかもしれないが、年配者は、アスリートとかコンプライアンスとか言われても分からない。質問状を出したが回答がないので提訴に踏み切った」と説明した。原告代理人の宮田陸奥男弁護士は、「外国語の乱用は全ての報道機関に言えることだが、NHKは特に公共性が強く影響力がある。日本文化の在り方を社会に広く考えてほしいという趣旨もある」と述べた。(中日新聞 2013/6/25 20:02)
一般の人々にとって分かりにくい外来語がマスメディアで使用されている問題はかねてから指摘されている。国立国語研究所は2002年8月に「外来語」委員会を設置し、わかりにくい外来語を言い換えたり説明を付けたりするなど,具体的な言葉遣いの工夫を検討して提案してきた。これまで4回にわたる提案は 176 語にのぼる。
今回の訴えで例として挙げられた外来語のうち、「ケア」は「手当て・介護」、「コンプライアンス」は「法令遵守」という言い換えが提案されている。言い換え提案された176語にはそれぞれ国民各層に対する調査の結果に基づいての「理解度」が示されおり、「ケア」は国民全体で75%以上、60歳以上で50%以上75%未満の人が「意味がわかる」とされている一方で、「コンプライアンス」は国民全体・60歳以上ともに理解度が25%未満とされている。
「リスク」「トラブル」「コンシェルジュ」「アスリート」については言い換えの提案がなされていないが、「コトバンク」で意味を調べると、それぞれ「危険・危険度」、「もめごと・いざこざ・紛争」「総合案内係」「運動選手」といった言い換えが考えられる。
国立国語研究所「外来語」委員会の「言い換え語等一覧」によると、国民全体・60歳以上ともに理解度が25%未満の外来語とその言い換え提案には次のようなものがある。しかし、言い換えられた言葉自体が、日本語としてやや不自然ですぐに意味が理解できるかどうか疑問が残るものもある。
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