2012年1月5日、駅長就任5周年記念式典において、新たに三毛猫「ニタマ」に対して「貴志駅長代行兼伊太祈曽駅長」に任命する辞令が交付された。ニタマは仔猫だった前年春頃に、両備グループの地元である岡山市内の国道沿いで交通事故に遭いそうになっていたところを保護され、三毛猫という縁から和歌山電鐵の親会社である岡山電気軌道に譲られ、そこで人好きな性格をかわれて駅長見習いに抜擢された。ニタマという名前は「たまに似た二番目の駅長猫」という意味が込められている。土曜日、日曜日、祝日などたまが貴志駅を休む時には「貴志駅長代理」を務めることになる。同年2月18日には伊太祈曽駅にも猫用駅長室が作られて平日(水、木は除く)はそこで勤務する[39][40][41]。
「たま駅長」死ぬ―和歌山電鉄の名物駅長、心不全で 16歳、人間なら80歳 28日に社葬
三毛猫の駅長「たま」=和歌山県紀の川市、和歌山電鉄貴志駅
猫の駅長として知られる和歌山電鉄貴志川線貴志駅(和歌山県紀の川市)の三毛猫「たま」(メス)が死んだと同電鉄が24日、発表した。同電鉄によると、22日に県内の病院で死に、16歳だったという。密葬はすでに近親者のみで行われ、社葬は28日午後0時半から、貴志駅で営まれる。喪主は、たまの飼い主の住友利子さん。葬儀委員長は同電鉄社長の小嶋光信氏。
たまは、平成19年に同駅駅長に就任して以来、新聞などで紹介されて人気者となり、一時は存続の危機にあった同鉄道に多くの乗客を呼び込むなど「招き猫」として話題を集めた。
たまは動物病院で定期検診を受け、5月19日から鼻炎のため療養に入り、入退院を繰り返していたという。たまは人間なら80歳に相当する高齢で、今年4月29日には「傘寿」を祝う誕生日会が開かれ多くのファンが駆け付けた。