<美濃加茂市長逮捕>藤井容疑者「金銭授受ない食事割り勘」
2014年6月25日(水)01:40
事前収賄などの容疑で24日逮捕された岐阜県美濃加茂市長の藤井浩人容疑者(29)=同市蜂屋町中蜂屋=は5月23日、毎日新聞の取材に応じ、容疑について全面否定していた。主なやりとりは次の通り。【加藤沙波、小林哲夫】
−−中林正善容疑者(贈賄容疑逮捕)とはどのような関係か。
市議だった約2年前に、知り合いから、環境や産業の新しい分野に取り組んでいると会社を紹介された。面白いと思い、(中林容疑者とは)3回程度会い、2回ほど食事をした。あとはメールや電話でやりとりした。
−−ろ過装置を導入した経緯は。
中林容疑者から説明を聞き、僕が市の担当課に提案し、議会で質問もした。まだ市長になる前の昨年4月ごろ、担当課から「うまくやれそう」と聞いていたので、市長になって話を進めた。市民にとってもマイナスにならないと思い、昨年7〜9月まで実験を行う協定書を交わした。
−−中林容疑者との間で金銭の授受は。
それはない。中林容疑者は「議員の立場がおありなんで」と言って、食事は割り勘で領収書も分割して渡してもらった。変な働きかけとかはなかった。
−−中林容疑者の逮捕を知った時にどう思ったか。
前向きに取り組んでいただけに残念だった。ろ過した水は災害時の手洗い用などに使う予定で、希望の持てる事業。信じ切っていたのでショックだった。