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2市と県⇒補助金(年8200万円)⇒★15年度打切!異次元のキャラクター生タマ+★着くるみ登場させる!

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:建白要請!:生タマ・似タマ駅長⇒さらに⇒着ぐるみ衣装等⇒キャラクター投入希求! :「顔抜き」(写真撮影用たて看板)⇒「着ぐるみ」等⇒衣装等⇒レンタル希求! ★2市と県からの補助金★(年8200万円)は15年度に★打ち切られる。それまでに業績を上げなければならない。    たまらない!? 珠玉の駅長 和歌山電鐵貴志川線

2008年7月19日 ソーシャルブックマーク このエントリをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

写真貴志駅の改札口で乗客を見守る三毛猫の「たま駅長」。いつも堂々としている=和歌山県紀の川市写真カプセル玩具の自動販売機が並ぶ「おもちゃ電車」の車内。子どもは夢中になってしまう=和歌山市写真池を渡る「いちご電車」。白地に赤いイチゴを描いた車体が水面に映える=和歌山市図フォトギャラリー

 貴志駅にすみ着いて1カ月のトラ猫が三毛の雌を産んだのは99年4月。駅の売店を営む小山利子さん(49)は「たま」と名付け、迷い込んできた別の雌猫も合わせて3匹を飼うことにした。

 和歌山県北部の静かな農村地帯の駅で暮らす猫たちに数年後、危機が訪れる。

 04年8月、南海電鉄が赤字を理由に貴志川線からの撤退を表明。新会社の和歌山電鐵(でんてつ)が引き継ぐことになって廃線は免れたが、3匹がすむ駅前の小屋は紀の川市から撤去を求められた。線路や駅舎の用地は地元2市が南海から買い取っており、「公有地に猫小屋を置くのは困る」との指摘だった。

 和歌山電鐵による運行が始まった直後の06年4月。貴志駅を訪ねた社長の小嶋光信さん(63)は、「猫が駅にすめるようにして」と小山さんから直訴された。

 猫好きじゃない小嶋さんだったが、なぜか、たまにはひかれた。ふてぶてしいようで、どこか愛敬がある。「駅長にもってこいだ」とひらめいた。たまはのどを鳴らし、「私、やります」と目で訴えたとか。母猫ミーコと同居の「ちび」は助役に。3匹は追い出されずにすんだ。

 駅長就任は07年1月。たまは日曜を除く毎日、乗客を出迎え、見送る。なでられても、カメラに囲まれても、まったく動じない。人気は瞬く間に全国区となり、ローカル線を元気づけている。

■遊びゴコロ 危機を好機に

 和歌山電鐵の本社がある伊太祈曽(いだきそ)駅(和歌山市)近くに、伊太祁曽(いたきそ)神社はある。祭神の五十猛命(いたけるのみこと)は、たくさんの木の種を持って天から降り立ったとされる。きのくに(木の国)らしい言い伝えだ。

 貴志川線の前身は、農産物出荷や住民輸送のため1916(大正5)年に開業した山東軽便(さんどうけいべん)鉄道。和歌山県職員の亀位匡宏(かめい・まさひろ)さん(45)によると、18年に終結した第1次大戦に勝利したことで国家神道ブームが起き、各地で神社巡りが流行した。伊太祁曽神社と周辺の日前宮(にちぜんぐう)、竈山(かまやま)神社を回って家内安全や農林振興を願う「三社参り」も人気となり、多くの参拝客を運んだという。

 33(昭和8)年、JR和歌山駅から貴志駅までの14.3キロを結ぶ現在の貴志川線が完成。61年から南海電鉄が運行を担った。

    ◇

 貴志駅の二つ隣、西山口駅の北側に広がる長山団地は、交通の便の良さから70年代に人口が増えたニュータウン。そのころ、貴志川線の年間利用客は360万人を超えることもあった。だが、住民は次々と定年を迎え、マイカーの普及もあって2002年度には200万人を割った。

 03年11月、「南海が貴志川線からの撤退を検討」のニュースが流れると、840世帯の長山団地に不安が広がった。「高齢者や通学の足はどうなる」。自治会長の浜口晃夫さん(67)が中心になって04年9月、「貴志川線の未来をつくる会」を設立。廃線になった場合の影響を沿線住民らに訴え、年末には会員が5千人を超えた。

 その熱意に押され05年2月、和歌山、紀の川両市と県が貴志川線存続の支援を表明。岡山市で路面電車を運行する岡山電気軌道が新たな事業者として名乗りを上げ、子会社の和歌山電鐵を設立した。

 だが、問題がすべて解決したわけではない。南海時代と同様に事業は赤字。

★2市と県からの補助金★(年8200万円)は15年度に★打ち切られる。それまでに業績を上げなければならない。

 乗客を呼び込む企画として06年8月、地元特産品にちなんだ「いちご電車」が登場。車体や座席にイチゴのイラストが描かれ、甘い香りが漂ってきそうだ。07年7月には、車内にアニメヒーローのフィギュアを並べ、カプセル玩具の自動販売機も備えた「おもちゃ電車」の運行が始まり、子どもたちの人気を集めている。

    ◇

 こうした取り組みを全国に発信したのが、たま駅長だ。たま人気によって貴志川線がマスコミに採り上げられ、インターネットで話題になることで、住民も勇気づけられた。祭りを開き、名所にしようと沿線に桜を植え、駅を掃除して観光客を温かく迎える。利用客は06年度に210万人、07年度に211万人まで持ち直した。

 ローカル線を守ろうとする住民や鉄道会社を後押しする1匹の猫。電車に揺られながら、たまの数奇な運命を思った。

(文・水沢健一 写真・山本裕之)

鉄っちゃんの聞きかじり〈九州新幹線と「兄弟」〉

 「いちご電車」や「おもちゃ電車」。和歌山電鐵が相次いで導入したユニークな車両のデザインを担当したのは水戸岡鋭治さん(61)。JR九州の新幹線「つばめ」や在来線特急「ソニック」「かもめ」など鉄道を中心に手がける岡山市出身の人気デザイナーだ。

 岡山電気軌道が02年に導入した超低床路面電車「MOMO(モモ)」をデザインしたところ、子どもやお年寄りでも乗りやすいと好評で、乗客減に歯止めがかかったという。それが縁で、同社や和歌山電鐵などを傘下におさめる両備グループ(岡山市)のデザイン顧問に就任した。

 水戸岡さんの仕事は車両にとどまらず、和歌山電鐵社員の制服、たま駅長の帽子、貴志駅の駅長室、たまグッズなど幅広い。

 廃線の危機にあったローカル電車が全国から注目されるようになった裏側には、デザインの力もあった。

探索コース

 貴志駅から歩いて数分、貴志川に架かる諸井橋周辺には「きしべの里公園」が広がる。夏は観光屋形船も楽しめる。平池緑地公園は「和歌山の朝日・夕日100選」にも入った景色の良いところ。貴志川観光物産センターにはイチゴのワインなど地元特産品が並ぶ。「いちご自転車レンタサイクル」では1日800円で自転車が借りられる(要予約)。


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